始まった当初はどうなるかと思ったが、
こうやって無事終わりを迎えると、なんだか寂しい・・・。
色々と大変な事もあったけど、
良い作品に関われていると思うと、それは苦にならなかった。
しかしいつもの事だが、
やっと役が身に着いてきて、さぁこれから楽しくなるぞ!
という時に、ドラマは終わりを迎えてしまう。
長くやるのも大変だが、短いのはこれまた寂しい・・・。
今回、ヒョンビン氏の演技は、
今までとは何か違い、
太い柱が‘ドン’と1本立っているように感じた。
役者の器が以前より数段大きくなっているような。
きっと良いスタッフ陣に恵まれて、何かを掴んだんだろう。
うらやましい限りだ・・・。
だから僕も、
彼の演技を壊さないよう、違和感を極力減らすよう、
今まで以上に心掛けて臨んだ。
本当にシビアな作業だっけど、とてもやりがいを感じられた。
最終回の16話、
ボラと2人だけのシーンは、
ディレクターと共演の弓場さんにお願いして、
1発本番で臨んでみた(普通はテスト→本番と2回やる)。
1度目の方が素直な気持ちでやれてる事が多く、
同じ事を2度、3度やると、
どうしても気持ちを“なぞって”しまうから、
このシーンはどうしてもそうしたくなかった。
やっている間中、
2人だけのスタジオ内には心地良い緊張感が張りつめていた。
ディレクション室にもそれは伝わっていたようで、
見学していた共演者達も涙してくれていたらしい。
この吹き替えという仕事をしていると、稀に、
驚くほど向こうの役者と自分が、
シンクロしている感じを味わう時がある。
とても不思議な感覚で、
自分が本当に画面の向こうで演じているよな・・・。
今回もそれを味わう事が出来た。
とても気持ちが良かった
果たして、出来上がりはどうなってるのか・・・。
これから暫くは、
ただ放送を観る事を楽しみに木曜を待とう・・・
良い作品と、共演者、スタッフに恵まれ、感謝感謝の2ヶ月だった。


